DLAsim

「DLAsim」は手軽なDLA（Diffusion Limited Aggregation：拡散律速凝集体）のシミュレーターです。DLAとは結晶成長のメカニズムなどを模すためのモデルであり、以下のようなプロセスから成ります。

原点に核となる、静止した粒子を配置する。
原点から離れた位置に、新たな粒子を1つ生成する。
新たな粒子がランダムウォークで移動する。
新たな粒子が静止した粒子に接触した時点で、その場に静止して固着し、クラスターを形成する。
2～4のプロセスを繰り返すことによって、クラスターを成長させる。

このようにDLAのプロセスは単純ですが、このページ最初のプレビュー画像内にあるような、驚くほど複雑に枝分かれしたパターンが生成します。
実際、自然界においてはこれと類似したパターンで結晶が成長することがあります。下図は Wikipedia より拝借した氷の結晶の画像ですが、DLAのプロセスで得られる枝分かれパターンとよく似ています。
静止した粒子を氷の結晶、ランダムウォークする粒子を大気中の水蒸気と考えると、なるほどと思えるのではないでしょうか。

この枝分かれパターンはフラクタル性を有しており、学術的にもかなり深い内容を含んでいるらしいのですが、あまり深いところは私も専門外なので良く分かりません（笑）
難しいことは考えずに、粒子が次々とくっついて行く様子をこのシミュレーター上で眺めるだけでも結構楽しめます。

＜本ソフトウェアの特徴＞
・手軽にDLAのシミュレーションを行うことが出来ます。
・2色グラデーション、虹色グラデーションなど、様々な色で粒子を表示することが出来ます。
・シミュレーション画面を画像として保存することが出来ます。
・自分で用意した画像に粒子を固着させることが出来ます（下図のように）。

注：本ソフトウェアを動作させるためには .NET Framework 4 のインストールが必要です。